毎日トラック1700台分の食べ物を捨ててる?!
皆様、こんにちは。
今日は、食べ物繋がりということで食品ロスについて考えます。
タイトルにある、私たちが毎日トラック1700台分の食べ物を捨てているとは、どういうことでしょうか。
これは実は、日本で食べられるのに捨てられている食べ物の量を表しているんです。「食べられるのに」がみそです。すごい量の食べ物を捨てていることが分かりますね。
この食べられるのに捨てられている食べ物を「食品ロス」といいます。今日は、この食品ロスについて詳しく解説します。
- 日本の食品ロスの状況ってどうなってるの?
- 世界の食品ロスの状況はどうなってるの?
- どうして食品ロスはそんなに問題なの?
- 食品ロスに取り組んでいる人たちもいる!
- 食品ロスを減らすために私たちにできることって何?
日本の食品ロスの状況ってどうなってるの?
でも、どうしてこんなに捨てられているのでしょうか。
食べ物のゴミのうち、食べられるのに捨てられているものは全体の19%です。
重さだと643万トンが1年間に捨てられています。
これは、毎日トラック1700台分の食べ物を食べられるのに捨てている計算になるんです。
この食品ロスが発生する理由は色々あるんですが、一般家庭の食品ロスの原因は食べ残しとか食品が傷んでいたという理由が多いです。
事業者からもたくさんの食品ロスが発生していて、その原因の一つは私たち消費者が目にする「賞味期限/消費期限」の他に、事業者に「納品期限」と「販売期限」という業界のルールがあって、それを過ぎてしまうとお店で販売しないからなんです。
この「納品期限」と「販売期限」というのは海外でもあるんですが、日本よりもっと長く設定されています。
この納品期限、販売期限を見直したほうがいいという動きもあります。
最近だと、節分の日に食べる恵方巻も大量にごみになっていると言われて、問題になっていました。大量に作って節分の日が過ぎると売れなくなるので、結局捨てちゃっているんですね。
世界の食品ロスの状況はどうなってるの?
ここで、世界の食品ロスの状況についてお話します。
実は、世界で人が食べるために作られた作物の3分の1は捨てられていると言われているんです。
その量は年間で13億トンです。
その一方で、10億人近くの人が食べ物にアクセスできないで、お腹を空かせているんです。
世界の食品ロスが起こる理由としては、例えば、
- 形や大きさがそろっていない野菜や果物は市場で販売できないから
- 賞味期限や消費期限に近い食品は小売業者が売らないから
と言われています。
どうして食品ロスはそんなに問題なの?
確かに食べ物が捨てられている一方で、飢餓で困っている人がいることは問題ですね。他にも食品ロスが原因となっている問題が色々あります。
食品ロスについては世界的に問題視されていることで、食品ロスが原因となって色々な問題が起こっています。
13億トンの食品が捨てられて、食べ物を必要としている人に充分な食べ物が行き渡らないことは一つの問題です。
また、それだけ水や土地、エネルギーが無駄になっているということでもあります。
農業で大量の水を使うので水不足になっているところもあります。
また、農作業を行うために森林を焼き払ったりすることもあるので、それも気候変動を加速してしまいます。
さらに、食品ゴミを焼却するのにも大量のエネルギーが使われます。
食品ゴミをそのまま埋め立てる国では、食品ゴミから発生するメタンガスも気候変動の要因となっていると言われています。
食品ロスに取り組んでいる人たちもいる!
最近は、この食品ロスを減らすために色々な取り組みをしている人たちがいるので、その一部をご紹介します。
(1)サルベージ・パーティ
この団体は冷蔵庫に眠っている食材を持ち寄って、みんなで料理をするというコンセプトの活動を行っています。
三人寄れば文殊の知恵というように、みんなで集まると残り物の食材で色々なおいしい料理が作れちゃうんです。
食品ロスをについて考えるきっかけになると思います。
(2)TABETE
これは、携帯用アプリなんですが、閉店間際のお店に残っている食品を割引価格で販売して、なるべく食品ロスを防ごうというコンセプトです。
アプリでお店と商品を検索でき、欲しい物があったらアプリ上で購入して取りに行くという形です。
お店にとってもロスになるものを減らし、買う人もお買い得に購入でき、食品ロスを防ぐことができる三方良しの取り組みですね!
(3)ランティミテ・ノマド
このレストランは「ゼロ・ウェイスト・キッチン」という活動をされていて、形が悪くて売れ残った野菜などを使った料理を提供するイベントを行っています。
美味しいものを食べて、社会貢献。最高じゃないですか?!
食品ロスを減らすために私たちにできることって何?
食品ロスを減らすために、消費者の一人ひとりができることもたくさんあるんです。
- レストランに行ったら、周りを見渡して、食べ切れなさそうな量だと思ったら少なめにしてもらう。
- 冷蔵庫の残り物を食べてしまう。
- 買い物は計画的に。冷蔵庫をチェックしてから、買い物に行ったり、買い物リストを作ったり。食べ切れる分だけ購入。
- 買い物に行ったら、見た目が悪いものをあえて買う。
- うちにある食べ物の賞味期限をチェックして、賞味期限がきれそうなものは早めに食べる。
- 食べ物のゴミはコンポストする。
- 食べない食品を寄付する。
家庭の食品を寄付できる団体は色々あるんですよ(*´ω`*)
他にも食品ロスについて考えることができるウェブサイトを最後にご紹介します。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。