Veggie Melbourne

オーストラリア在住 ベジタリアン生活のヒントを書いています

ベジタリアンやヴィーガンはなぜそういった食生活をするの?

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世の中のベジタリアンヴィーガンの人は色々な理由でそのライフスタイルを選んでいます。 大きく分けて3つの理由からベジタリアンというライフスタイルを選ぶ人が多いんですが、本記事では「どうしてベジタリアンヴィーガンのライフスタイルを選択するのか」ということについてお話していこうと思います。

 

どうしてベジタリアンヴィーガンになるのか?

先程、主に3つの理由からベジタリアンになる人が多いと言いました。それは、「健康」「環境問題」「動物の倫理」です。これらについて一つ一つ詳しく見ていきましょう。

1.健康を考えてベジタリアンになる場合

2015年に行われたある研究によると、「炭水化物と果糖の摂取に気をつけていれば、ベジタリアンの食生活は代謝の面で利益が多い」と結論づけています。

また、他の研究でも、「ヴィーガンの食生活をしている人は、お肉を食べる人よりコレステロールが低く、体重が少なく、血圧も低い」と分かっています。

さらに、ヴィーガンベジタリアンの食生活は、心臓の健康を向上させ、がんのリスクを低下させると言っている研究もあります。

 

その他にも、ベジタリアンヴィーガンの食生活による健康の向上についての論文は本当にたくさん出されています。

 

2019年にアメリカで行われたインタビューで、「ベジタリアンヴィーガンの食生活になってから体調に変化があったか」という質問に対し、多くの人が「体調がよくなった、エネルギーレベルが上った」と回答しています。

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(参考:Factors Determining the Choice of Vegetarian vs. Meat-Eating Diets

 

体力をつけるためにお肉を食べたほうがいいと昔から聞いてきましたが、実は、お肉を食べないほうがエネルギーが上がる可能性があります!おもしろいですよね!

 

このように健康上のメリットがあるので、ベジタリアンになる人もいるのです。

 

2.環境問題を考えてベジタリアンになる場合

家畜の増加は現在の環境問題や貧困問題を悪化させる原因になっていると言われています。

家畜の餌の大豆などを生産するのに大量の森林が伐採されたり、大量の水を消費したりするなどの理由があります。

このビデオでは、どうして食肉の生産が環境問題に悪影響を与えるかを説明しています。

www.youtube.com

 

アマゾンの森林火災が大きなニュースになりましたが、下のグラフのように今年は特に森林火災が大きかったです。

この大きな原因が、家畜用飼料の生産や家畜の大農場のために木を焼き払ったことにあると言われています。

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(参考:Feeling Sad About the Amazon Fires? Stop Eating Meat)

 

VICEの記事によると、一人の人が1年間牛肉を食べなかったら、3,432本の木を救ったことになるそうです。

 お肉を食べないだけで、何だかちょっといいことしてる気分になれる?!

 

3.動物の倫理を考えてベジタリアンになる場合

「アニマルウェルフェアとは何か」という本によると、日本の家禽類(にわとりなど)や家畜の多くは、劣悪な環境で、狭い檻の中で一生を過ごしているとのことです。

これは、日本だけでなく他の国々でも同じ状況です。

本来動物は、広々とした自然の中で生きているもので、狭い檻に入れられて一生を過ごすというのは本当に残酷だと考える人々がベジタリアンになる場合があります。

過去には黒人の人権や女性の権利などが無視されていた時代もありましたが、今ではこれらの人々が平等に生きる権利が与えられています。

同じように今、世界中で「動物が動物らしく生きる権利」について声をあげる人が増えています。

私が住んでいるオーストラリアのメルボルンでも鶏が鶏らしく生きられる環境で産んだ卵(放牧鶏の卵、フリーレンジ卵)が主流になりつつあります。

www.veggiemelbourne.work

 

動物の倫理、権利ってまだ新しいことで、これからどんどん議論されていくことだと思っています。

この動物の権利についてご興味があれば上でご紹介した「アニマルウェルフェアとは何か」という本をぜひ読んでみてください。

 

ベジタリアンヴィーガンがよく聞かれる質問にズバリお答え!

ベジタリアンの食生活で十分に栄養が摂れないんじゃないの?

ベジタリアンでもバランスのよい食生活を心がけていれば、十分に栄養が摂れると言われています。

まず、タンパク質は以下の記事にも書いたように、むしろお肉を食べる場合より適正なタンパク質量が摂れる場合が多いです。

www.veggiemelbourne.work

 

また、「菜食への疑問に答える13章」の本によると、カルシウムも植物性食品から十分に摂れるそうです。

ただし、ビタミンB12については、動物性食品を食べないと不足してしまうので、意識的にサプリを飲んだり、ビタミンB12が豊富なニュートリショナルイーストなどを食事に取り入れることで補うことができます。

 

 植物にだって命があるのに植物は食べるの?

もちろん私たち人間は食べ物を食べないと生きていけません。

「菜食への疑問に答える13章」に詳しい情報が書いてあるのですが、「牛や鶏、魚、その他の動物が情感を具えることは証明されている」が、「植物の情感はよく見積もっても可能性に留まる」と言われています。

さらに、最近の食肉生産は上にも書いたように劣悪なことが多いことからもベジタリアンになることを決める人も多くなっています。

痛みを恐れ、痛みによって苦しみを感じる動物を食べたくないという思いがあるんですね。

ライオンなどの肉食動物は植物性食品だけで生きていくというのは無理なのかもしれませんが、私たち人間はそれが可能なので、ベジタリアンのライフスタイルを選択するというのも納得いきます。

 

ベジタリアンって外食どうするの?

ベジタリアンはまだまだマイノリティで、外食の際の選択肢が限られてきます。

これは、多くのベジタリアンが感じていることです。

下の図は2019年にアメリカで行われたインタビューの結果です。

ベジタリアンの食生活で制限されていると感じることは何か」という質問に対し、「選択肢が限られている」と回答した人が全体の半分となっています。

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(参考:Factors Determining the Choice of Vegetarian vs. Meat-Eating Diets

私が住んでいるオーストラリアのメルボルンは本当にベジタリアンフレンドリーで、殆どのレストランにベジタリアンの選択肢があります。(数は限られますが。。)

でも、日本だと最近は増えてきましたが、ベジタリアン対応できているレストランはまだまだ少ないように感じます。

これから、オリンピックなどのイベントがあるので、ベジタリアン人口の多い海外の国々の人がさらに日本を訪れるようになります。なので、ベジタリアンフレンドリーなレストランが増えていくと確信しています!

 

最後までお読みくださいましてありがとうございます。

 

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